ナニワのスクリーンで映画を観るということ。

大阪の映画好きゾンビまんです。 映画館のスクリーンで映画を観るということ。

2021年09月

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2021年9月26日、日曜日、TOHOシネマズなんばの様子です。
今回は私がまだ行った事のないシアター・レポも含めて、韓国映画を観てきました。
(シアター・レポートは後日の記事で)
サスペンス映画『殺人鬼から逃げる夜』、お客さん30人前後で。


『殺人鬼から逃げる夜』
解説:ドラマ「初対面だけど愛してます」などのチン・ギジュらが出演するスリラー。連続殺人事件の現場を目撃した聴覚障害者の女性の行く末が描かれる。メガホンを取るのはクォン・オスン。『コンジアム』などのウィ・ハジュン、ドラマ「ヘチ 王座への道」などのパク・フン、『はちどり』などのキル・ヘヨン、ドラマ「偶然見つけたハル」などのキム・ヘユンらが出演している。

あらすじ:凄惨な連続殺人事件に騒然とする街。ある夜、聴覚障害を持つギョンミ(チン・ギジュ)は、ドシク(ウィ・ハジュン)が犯行におよんでいる姿を帰宅途中に目撃し、それが原因でドシクから新たなターゲットとして狙われる。ギョンミは、兄が襲われ母にも危険が迫っていることを知り、知恵と自慢の脚力を生かしてドシクに立ち向かっていく。


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深夜、タクシーを横取りされた若い女性に、内装が派手な車に乗った若い男が、「大きな通りまで乗せてあげますよ」と近づくのですが、警戒して断った女性は、若い男に刺殺される。しかも男は自ら第一発見者装い、警察に近づいて二つの死体に導く。
大胆不敵なサイコ野郎ドシク(ウィ・ハジュン)が若い男の正体で、なぜか大量の衣装を車に積み込んで、目撃者の目を欺くというドシクはペテン師でもあった。

海兵隊あがりの兄ジョンタク(パク・フン)から異常に心配されて、キツい門限を強いられている妹のソジュン(キム・ヘユン)は、案の定、反動で夜遊びしすぎて門限に遅れそう。
聴覚障害者のギョンミ(チン・キジュ)は、母(キル・ヘヨン)と買い物中、白い靴を投げて助けを求める女性の影に気づく、それはドシクに襲われたソジュンの姿だった。
一度はソジュンの勇気ある行動で、帽子にマスク姿のドシクの毒牙から逃れたギョンミ。
母と合流し、うろたえるギョンミ母娘の前に、スーツ姿のドシクが現れる。
巧みに変装して「妹を探している」と嘘を信じ込ませたドシクは、ギョンミ母娘と警察に行き事情聴取を受けるのですが、なんとなくドシクの正体に気づいたギョンミの母と、本当に妹を心配してやって来たジョンタクの乱入により、ドシクはサイコ野郎の本性をむき出しにして、ギョンミの命をひたすら狙って追いかけてくる・・・というお話。

まずこの映画の舞台になった町って、再開発が進み、みんなが都心へ引っ越しつつあるという辺鄙なところで、とにかく夜になるとひと気のない危ない空間だらけなんですよね。
そんなサイコ野郎が暗躍するにはうってつけの舞台装置で、ドシクは水を得た魚のようにギョンミを追いかけ回す。
普通なら色んな人が絡んで、話があっちこっちに移動するのですが、この物語は、ほぼ上記・基本の5人だけが追っかけっこを延々としてる感じのヘンテコ・サスペンス映画(汗)・・・。
で、主人公が聾唖という設定が全ての小ネタ&小技に利用されている部分は、鬼畜サイコ野郎を大胆にして面白くはあるんやけれども、逆に言えば粘着質でテンポの悪い、コントすれすれのサスペンス活劇になっています。
その分、ようやく陽の光を見る事が出来たラストシーンでは、韓国映画らしい和やかな爽快感が得られるんやけどね・・・。

[2021年9月26日、『殺人鬼から逃げる夜』、TOHOシネマズなんば・スクリーン⑤にて鑑賞]

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2021年9月25日、土曜日、なんばパークスシネマの様子です。
映画『空白』、盛況でした。





『空白』
解説:古田新太と松坂桃李が共演を果たしたヒューマンドラマ。万引きを目撃され逃走中に車と衝突した女子中学生の死をめぐり錯綜する、被害者の父親と事故に関わる人々の姿を描写する。『新聞記者』『宮本から君へ』などを手がけてきたプロデューサーの河村光庸が企画し、河村が携った『愛しのアイリーン』などの吉田恵輔が監督と脚本を担当する。関係者全員が被害者にも加害者にもなり得る物語が映し出される。

あらすじ:スーパーの化粧品売り場で万引きしようとした女子中学生は、現場を店長の青柳直人(松坂桃李)に見られたため思わず逃げ出し、そのまま国道に飛び出してトラックと乗用車にひかれて死亡してしまう。しかし、娘の父親(古田新太)はわが子の無実を信じて疑わなかった。娘の死に納得できず不信感を募らせた父親は、事故の関係者たちを次第に追い詰めていく。

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気性の荒い充(古田新太)は、ホストになろうか迷っている若造の野木(『佐々木、イン、マイマイン』の藤原季節)をワイルドにコキ使うような漁師で、全てにマイルールを押し通すような昭和の頑固おやじ。そんな充を見て育つからか、一人娘で高校生の花音(『湯を沸かすほどの熱い愛』のあの子役、伊東蒼ですよ)はおっとりマイペースすぎて、担任の女教師・今井(趣里)からは、真綿で首を締めるような指導という名の小言を言われ続けている。
そんな学校の悩みを打ち明けようにも、荒ぶるほうのマイペースすぎる充の気迫に日々押され(汗)、悩みや言いたい事も父親に言えない花音。

この映画のタイトルバックは、近年でも指折りのショッキングなもの。
近所のスーパーで万引きを疑われ、店長・青柳(松坂桃李)に腕を掴まれた花音は、走って逃げる途中道路に飛び出してしまい、軽自動車に跳ね飛ばされた挙句、対向車の大型ダンプに轢き潰されて即死。損傷の激しい遺体を見て、事故直前の様子を聞かされた充は、万引きを疑って娘を深追いした青柳を責め、マスコミも同様に青柳を責める。

この作品は、ホンマにええ加減なマスゴミの情報操作が、世論と充の狂気の暴走により、徐々に青柳に味方していくというクソ最低な仕組みを浮き彫りにして、事故に関わった人々の不幸が波紋のように広がっていく様子を描き出す。
我々人間は生きるのに必死のパッチで、実は当たり前のように分かった気でいることも、本当は分かっていない人が殆どやし、一人ひとりの正義だとか本質がブレているから、人間同士は仲良くなれなくて当然なんです。で、最低限の事が分かっていない人は、いつか思い知らされる。最悪、大切な人の死によって。
そういう人間の持つ永遠の課題を、この映画はたくさん感じさせてくれて凄いなと感心した。
アタマからケツまで考えさせられて、私は時間の経過を忘れた。

後半はね、「どこで折り合いをつければいいんだ?」と言う、実は熱いくせに空っぽだった充や、他の人々の再起に向けてのお話に自然とシフトチェンジされてお見事!
素晴らしい映画って、やはり根底に愛がいっぱいだという事を伝える作品が多いんやけれども、この映画は「生きるという事」、「命」の大切さというメッセージでぶん殴られます。
今年の映画一番のハードパンチでした。私は見事にやられた。映画って、それでいいと思います。

[2021年、9月25日、『空白』、なんばパークスシネマ・スクリーン⑤にて観賞]

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2021年9月23日、木曜日(祝)、TOHOシネマズなんばの様子です。
映画『MINAMATA―ミナマタ―』、まずまずお客さん入ってましたが、これから口コミでもっと入ると思います。
劇場はもっと大きなシアターを用意して(笑)・・・。らいみな3


『MINAMATA―ミナマタ―』
解説:日本における水俣病の惨事を世界に伝えたアメリカの写真家、ユージン・スミス氏の日本での取材を描くヒューマンドラマ。1971年から1974年の3年間にわたり、水俣で暮らしながら公害に苦しむ人々の日常と、闘いの日々を撮影した写真家を描く。『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』などの製作を務めたアンドリュー・レヴィタスが監督を手掛け、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのジョニー・デップが主演を務め、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮らが共演する。

あらすじ:1971年、ニューヨークに住むフォトジャーナリストのユージン・スミス(ジョニー・デップ)は、過去の栄光にすがり酒に溺れる日々を送っていた。そんな折、日本のカメラマンとその通訳を務めるアイリーン(美波)が彼のスタジオを訪れる。アイリーンは日本の大企業チッソが工業排水を垂れ流した結果人々が病に倒れていると語り、ユージンに病気で苦しむ彼らの取材をしてほしいと訴える。

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私、小学生の時にひと気のない校舎にある図書室の掃除当番になった事があって、女子と二人で行かされたんですけど、放課後に気味悪がって早く帰る女子とは対象的に、ダニが沸きまくった図書室の本をペラペラとひとりめくる日々があったんです。
やはり人間とは「奇」と表現されるものに惹かれてしまうスイッチでもあるのかな?・・・私が目を奪われた写真のひとつが、日本4大公害病と云われた病に苦しむ人の痛々しい写真やったんです(病気で苦しまれた方ごめんなさい)・・・。
だから大スター、ジョニー・デップが水俣病に挑んだ今回の作品には凄く興味があった。
しかし、この作品は母親が子守唄を聞かせている水俣病患者の苦悶の表情で始まる冒頭の入り方からして巧かった。私は小学生時代の放課後の感覚に引き戻されましたから。

1971年、過去に素晴らしい功績がありながら、落ちぶれて酒に溺れるフォトジャーナリストのユージンのところに、カメラマンを連れた通訳のアイリーンが訪ねてくる。表向きはフィルム会社のCМ撮影だったが、アイリーンはある日本企業の公害汚染の事実を撮影してほしいと、ユージンに資料を渡す。
水俣病を取材して世界に伝えたいと衝撃を受けたユージンは、顔馴染みの「ライフ紙」編集長(ビル・ナイ)にねじ込み、日本の熊本へ取材の機会を得る。
水俣病に苦しむ家族(浅野忠信ら)の家族に迎え入れられたユージンとアイリーンは、被害者代表の活動家(真田広之・加瀬亮)らの協力で、工業廃水を海へ垂れ流す「チッソ社」の社長(國村準)と対面するのだが・・・。

この作品は落ちぶれた初老の男ユージンの、人生の敗者復活戦でもあるし、水俣病の実態をアウェーで取材しながら戦う男を通して、ジャーナリズムを伝える部分の二本柱で、見事な総合芸術の結晶で見せてくれる。
この映画は芸術性も高いがエンタメとしても素晴らしい!
後半、やはり社会性が強くなって、人間味あふれるユージンの物語から少し浮つくのが残念でしたけど、“罪を憎んで人を憎まず”というスタンスを貫きながらの政府・世界の公害批判という優れたメッセンジャーぶりには拍手を送りたい。
これでもか!とスターのオーラを押し殺したジョニデの素晴らしさにも拍手です!

[2021年、9月23日、『MINAMATA―ミナマタ―』、TOHOシネマズなんば・スクリーン⑧にて鑑賞]

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2021年9月20日、月曜日(祝)、大阪ステーションシティシネマの様子です。
実は大阪ステーションシティシネマにおける今の午前十時の映画祭11の番組は、黒澤明監督の『赤ひげ』なんですが、今年のゴールデンウイーク期間中のコロナ過による非常事態宣言・映画館休止の間の番組を、今同時に上映してくれている。




『ティファニーで朝食を』 午前十時の映画祭11
解説:アカデミー賞を受賞したヘンリー・マンシーニの名曲「ムーン・リバー」も名高いオードリーのラヴ・ストーリー。原作は、日本でも村上春樹の新訳版が出たトルーマン・カポーティの中編小説だが、1940年代という時代設定を映画では60年代に変更している。アイコンにもなったオードリーのドレスは、名デザイナー、ジバンシィが担当。

あらすじ:ホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン)は、NYの安アパートで名無しの猫と暮らしている。ハイソな生活を夢見る彼女の日課は、高級宝石店ティファニーのショーウィンドーを眺めながら朝食のクロワッサンを食べることだった。ある日、アパートの隣室にポール(ジョージ・ペパード)という作家志望の青年が越してきた。ポールはホリーの自由気ままで天真爛漫な性格に興味を持ち、ホリーもまたポールに魅かれていくが―。

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夜明けのニューヨーク、タクシーで宝石店ティファニーの前に乗りつけ、朝食を食べる娼婦ホリー。
(と言っても妖精オードリー・マジックで包み込んでいるから、ホリーは娼婦に見えない)
名無しの猫と暮すホリーはいつも最上階に住む謎の日本人?ユニヨシ(ミッキー・ルーニー)から苦情を言われている。ホリーの部屋は男の出入りが激しく、どんちゃん騒ぎが日常茶飯事だから。
そんなホリーの部屋の階下に、作家志望の青年ポールが引っ越してくる。パトロンのマダムの世話になっているポールは、自分の事を兄のように慕い、自由奔放すぎるホリーに惹かれる。

この映画、ティファニーのショウウィンドウを眺めて上昇志向の強いホリーが玉の輿を狙うお話に見えるので(なんともオードリーがミスキャストに見える)、中盤までは退屈で仕方がなかったです。(ホリーの思考が理解に苦しむから)
中盤、謎の男がアパートの外に張り込んでいるので、ポールが囮になってみると、なんと相手はホリーの亭主だった。
実はホリー、南部の出身で、14歳で「先生」と呼ぶ年上の男と結婚し、3人の養子と暮していたのだが、実兄のフレッドが出兵したのを機に、家出していたのだ。
自我に目覚めたホリーはNYで玉の輿を狙うので、翌朝「先生」に別れを告げる(爆汗)・・・。
そこからのホリーはまるで開き直ったかのように、色んな国のお金持ち紳士に執着するのですが、そんなホリーにパトロンと手を切ったポールは愛を告白するようになる。

この映画は制昨年の1961年のニューヨークが描写されているのですが、当時はこんなぶっ飛んだ事や自由すぎる女性の生き方を支持していたのですか?と、目を疑いたくなるクレイジーな展開の連続で、オードリー演じるホリーも天真爛漫やけどまったく感情移入できない酷い女なんですよね。私も何の予備知識も持たず観たから驚きました。
劇中、上流階級が集まるパーティー会場の中に、名優マーティン・バルサム演じる芸能プロデューサーがいて、籠の中のオウムを見てこう言う、「お前もはく製にされちまったのか。ざまあみろ!」と。玉の輿を狙ってパーティーにやって来る“綺麗どころ”を揶揄しているように私には見えた。違っていたらゴメンちゃい(爆汗)・・・。
でも雨の中、タクシーから飼い猫を平気で捨てるようなホリーにポールはこう言っていた、「君は自分の中に“籠”を作ってしまって出られないんじゃないか?」って。
オードリー・ヘップバーンという大スターを起用し、こんなぶっ飛んだ方法で「幸福論」を魅せてくれる1960年代の映画って凄いなと、久々に思い知らされた。

[2021年9月20日、『ティファニーで朝食を』、大阪ステーションシティシネマ・スクリーン6にて鑑賞]

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2021年9月19日、日曜日、シネ・リーブル梅田の様子です。
本日は夕方から映画鑑賞してきました。
もう夏は終わりですが、この映画『人肉村』以降、B級ホラー映画の公開が目白押し。
特にTOCANA配給の作品群が熱いですね。
映画『人肉村』、Тシャツとパンフが販売されていました。私、映画ブログを運営していなかったら、パンフ買ってたやろうな。
全然関係ない前の映画を観て出てきたおばはんが、おもいっきりこのТシャツを広げて見てた(爆汗)・・・。

『人肉村』
解説:若者たちが狂気の食人一家に襲われるバイオレンスホラー。道に迷った者たちを拉致し、捕らえた獲物を食用、または繁殖用として扱う一家の残虐行為を描く。メガホンを取ったのはカナダのテレビ界などで演出家やカメラマンとして活動するエイドリアン・ラングレー。食人一家の長男を『エンド・オブ・ヒューマン 人類滅亡の日』『レベル15』などのサイモン・フィリップスが演じるほか、マイケル・スワットン、ジュリー・メインヴィル、アン=キャロライン・ビネットらが出演する。

あらすじ:人里離れた村に暮らすワトソン一家は道に迷った人々を拉致し、捕らえた男は食料に、女は繁殖のための道具として扱っていた。あるときドライブ旅行に出かけた男女4人の若者たちは、車が故障して立ち往生してしまう。やがて、彼らを獲物として狙っていたワトソン一家の襲撃が始まり、逃げ惑う若者たちを捕らえ、監禁していく。

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冒頭、亡くなった母親を庭に埋葬したばかりの兄弟はつぶやく、「ママは俺たち兄弟にいつも平等だった」と。そこへ近くを通りがかった若いカップルの車が立ち往生する。
“これぞ渡りに船”だと神に感謝した兄弟は、カップルの男を殺して女を拉致し、なんと妊娠させる。で、その前フリからどれだけ年月が経過したのかよく分からないのですが(汗)、この作品のメインとなる舞台は、まだそんなに携帯電話が普及していない1990年代なんですね。
そしてもうひとつ、この物語に登場する殺人鬼一家の正体を冒頭から見せています。

二組の若いカップルが乗る車がラジエーターの故障で立ち往生する。運転するイケメンの彼女はゴキゲン斜めで後部座席に座ったままなのですが、ビデオカメラを回している男のガールフレンドが、ガソリンスタンドを探して歩き始めたイケメンに「心配だから」とついて行くんですね。残された二人を森からポラロイドで撮影する不審者の影がちらつく。
するとですね、ガソリンスタンドに向かったはずのふたりは、お互いのパートナーそっちのけで、森にしけこみ、ハヒハヒとセックス態勢に入る(女は「おもいっきりヤッて!」とイケメンに言う(爆汗)・・・死ぬまでに私も言われてみたいわ)・・・。
そういう愛の不毛を絵に描いたようなカップル4人が(爆)、冒頭のキチガイ家族のえじきになるというお話(爆汗)・・・。

いろんなスプラッター映画やスラッシャー映画の良い所を模倣したようなこの映画の語り口に、目新しい部分は皆無。しかし、よくそれらを研究(愛し)し、じっくりと描いているオーソドックスな手法には、ジャンル映画として、私のような好きな人は安心して楽しめる映画でした。
私なんかには、どうしても邪悪な一面が潜んでいるらしく、監視カメラもないクソ田舎に自分がマイルール重視で住んでいて、ソコへ若いピチピチの姉ちゃんが紛れ込んで来たなら、誰にもバレなかったら、そんな事あんな事まで無茶苦茶やってしまいたいと妄想する自分もいる(そっかい!・・・つう)・・・。
こういう映画って、そういう私のダークサイドをどれだけ満たしてくれるのかという部分と、私の表向きの良心がせめぎ合うほど、私の心はヒクヒクする(爆汗)・・・。
キューティーハニーのハートがチュクチュク♪するのと一緒じゃ!(超爆)・・・。
そういう意味で(どういう意味で(爆)・・・)、よう頑張ってるジャンル映画やと思いましたよ。
そういうのは理屈やない。「だってだってなんだもん♪」つう世界よね(爆汗)・・・。

[2021年、9月19日、『人肉村』、シネ・リーブル梅田②にて観賞]

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