ナニワのスクリーンで映画を観るということ。

大阪の映画好きゾンビまんです。 映画館のスクリーンで映画を観るということ。

2020年11月

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2020年11月30日、月曜日、梅田ブルク7の様子です。
実は今回、梅田ブルク7で凄く嬉しい事があった。
劇場に着くと、今回のガメラ上映のチラシが貼ってあった、上記最上段のやつ。カッコええから凄く欲しくなって、入り口のお兄さんにダメ元で聞いてみたんですわ。今までなら公開が始まるとチラシはないので。
するとその入り口のスタッフはわざわざ自分の持ち場を離れてまで調べてくれて、ドルビーシネマのシアターの前に少し残っているかもと教えてくれたんですよ。
で、実際に入場してシアター前に行くとなんにもない(爆汗)・・・そこにいた男女のスタッフに、下でのやりとりを伝えたら、スタッフ専用口に行って探してくれ、私に気持ち良くチラシ2枚もくれたんです(涙)・・・。素晴らしい対応でした。
みんな、大阪で映画観るなら梅田ブルク7ね。ヨロシクです。



 
らいがめ





『ガメラ 大怪獣空中決戦』
解説:大映が手がけた特撮映画「大怪獣ガメラ」を復活させた「平成ガメラ」3部作の第1作で、宇宙の守護神ガメラと超遺伝子獣ギャオスの戦いを描いた特撮怪獣映画。太平洋上で巨大漂流環礁が発見された。同じ頃、九州の姫神島で住民が消失する事件が発生。住民は消える直前の無線で、鳥の存在を訴えていた。調査のため島を訪れた鳥類学者・長峰の前に、巨大な怪鳥が姿を現す。一方、海上保安庁の米森と保険会社の草薙は、環礁上で発見された石版の碑文を解読。その結果、環礁はガメラ、怪鳥はギャオスという古代怪獣であることが判明する。全国民が震撼する中、2大怪獣の戦いは九州から東京へと舞台を移し、壮絶な空中バトルが幕を開ける。出演は伊原剛志、「フィスト・オブ・レジェンド」の中山忍、本作が映画初出演の藤谷文子。金子修介監督がメガホンをとり、樋口真嗣が特技監督を務めた。「大怪獣ガメラ」の55周年を記念したプロジェクトの一環で平成ガメラシリーズの4Kデジタル修復版のブルーレイが2021年1月29日に発売。これを記念して20年11月27日から、全国7館のドルビーシネマにて本作「ガメラ 大怪獣空中決戦」が期間限定上映。

 


太平洋を航行するプルトニウム運搬船「のじま」が、深海三千メートルもある水域で座礁するというこの映画の冒頭シーン。
「のじま」の艦長を演じるのが、1967年の『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』で主役を演じられた、大映の大スター本郷功次郎さんで、その艦長と無線連絡する運搬船の船長を演じているのが、東宝特撮映画を支えた久保明さんですわ(涙)・・・。

幸いにも「のじま」は放射能漏れは免れたのですが、一等航海士の米森(伊原剛志)は保険会社の草薙(小野寺昭)を巻き込んで、巨大移動環礁の調査に乗り出す。
一方、九州のある島で住民らが巨大な鳥を目撃後に消失する事件が勃発。恩師の救出も兼ねて島を訪れた鳥類学者の長峰(中山忍)は、体長十数メートルの怪鳥を目撃する。
環礁上で発見された石板文字の解読に成功した米森は、移動環礁がガメラで、怪鳥がギャオスという巨大生物を指している事に驚く。
軽快なテンポで交差するこの二つの物語が、まず2大怪獣のお披露目と共に福岡ドームで激突するんですね。

以後、自衛隊はでっかい方のガメラを中心に攻撃するんやけど、ガメラとテレパシーで繋がった草薙の娘、浅黄(藤谷文子)の存在により、ガメラは人類の味方だと分かる。
勘違いでしこたま攻撃されたガメラが傷を癒す間に、巨大化していくギャオスは、東京を破壊する・・・というお話。

私は続編の『レギオン襲来』がえらい面白かったので、初公開時に一度観ただけのこの映画の印象は薄かったんですが、今回再見してみると、やはりむちゃくちゃ面白い。
自衛隊が協力している特撮映画って、だいたい面白いんですよね。この映画も後の『シン・ゴジラ』みたいやし。
むちゃくちゃ可愛い顔したガメラと、とことんグロいギャオスの絡みが微笑ましいのですが、CGが当たり前ではない時代の、「火と水はごまかしがきかない」という特撮魂の炸裂が、巨大画面に映えてド迫力でした。
いろんな特撮映画を“ええとこどり”したようなこの映画によって、大映が誇るガメラが再ブームになってくれた事は、公開当時に凄く嬉しかったですね。

[1995年、4月15日、『ガメラ 大怪獣空中決戦』、南街シネマにて観賞]
[2020年11月30日、『ガメラ 大怪獣空中決戦 4K』、梅田ブルク7・ドルビーシネマにて観賞]

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2020年11月29日、日曜日、なんばパークスシネマ・スクリーン④の様子です。
なんと、今もちらのなんばパークスシネマの一番大きなスクリーンでは何が上映されているのかと言いますと、『燃えよドラゴン』なんですよね!
私は1日サービスデーにでも行こうかと思ったのですが、1日は病院で行けないんですわ(汗)・・・。
『アーニャは、きっと来る』はお客さんボチボチでしたが、多くの人に見てほしい映画でした。

 

『アーニャは、きっと来る』
解説:スティーヴン・スピルバーグ監督によって映画化された『戦火の馬』の原作者、マイケル・モーパーゴの児童書を原作にした人間ドラマ。ナチス占領下のフランスを背景に、戦時下における一人の少年の葛藤を描く。主人公を『エイブのキッチンストーリー』などのノア・シュナップが演じ、『ヒトラー ~最期の12日間~』などのトーマス・クレッチマンや、『ラスト・バレット』などのジャン・レノらが共演している。

あらすじ:1942年、13歳のジョー(ノア・シュナップ)は、フランス・ピレネー山脈の麓にあるナチス占領下の小さな村で羊飼いをしながら暮らしていた。ある日、彼はユダヤ人のベンジャミン(フレデリック・シュミット)と出会い、ユダヤ人の子供たちをひそかにスペインに逃がすという計画を手伝うことになる。一方で、ジョーはドイツ軍の下士官とも親しくなっていく。

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1942年、パリを含む北フランスにもナチスドイツが侵攻し、占領下に置かれた駅で、ユダヤ人のベンジャミンは、「おばあちゃんの家に行くんだ」と言い残し、捕虜収容所に行く反対方向の列車に小さな娘アーニャを託し、自分は自力で逃亡する。

南フランス、ピレネー山脈。13歳のジョーは羊飼いなのですが、ある日居眠りをしている隙に熊の接近を許してしまい、愛犬のおかげで町へ助けを呼ぶ事が出来たのですが、肝心の愛犬の姿が見当たらない。山に愛犬を探しに戻ったジョーは、怪我を負った愛犬と、母熊を人間に駆除された子熊と一緒にいるベンジャミンと遭遇する。
ベンジャミンとジョーはお互いの出会いを秘密にする約束でその場は別れたのですが、気になるジョーはベンジャミンが潜む家の納屋に少女がいる事や、ベンジャミンが母親オレガータ(アンジェリカ・ヒューストン)に匿ってもらいながら、ユダヤ人の子供たちを安全なスペインへ逃がす計画を立てている事を知り、以後、秘密で手伝う事になります。

“まるで時が止まったような”と形容される静かな村にも、ナチスドイツの兵がやって来て駐屯し始める。
ある日、お互いに趣味が同じだというドイツ軍伍長(トーマス・クレッチマン)の敵ながらグッドハートに触れたジョーは、共に山登りして鷹を追い、交流を深めていく。
この作品は、差別や敵味方を超えた人間たちの極限状態での交流から生まれる、やすらぎと裏切りがギリギリの“生死を分ける”というラインで描かれるから、むちゃくちゃ面白い。

村と離れた場所で暮らすオレガータは不愛想なので変人呼ばわりされ敬遠されていたのですが、ジョーの行動を通して認知されたベンジャミンの計画を知る過程で、村人たちの心は“ナチス憎き”で団結するし、ジョーの祖父アンリ(ジャン・レノ)なんて、オレガータと恋に落ちる始末で(超爆)・・・。
この作品はいつもなら見ていられないほど残酷な、ナチスドイツ占領下の村を描いた映画でありながら、少年からの目線でいたずらに人の死をを描く事はない。手放しで信用し合える仲になれない人間模様が、かえって戦争の悲劇を浮き彫りにするという部分が悲しくて、心に響いてきます。
それは人間ばかりに限らない。森の熊さんも忘れるな!というこの作品はむちゃくちゃ浪花節で、私の好みでした。

[2020年11月29日、『アーニャは、きっと来る』、なんばパークスシネマ・スクリーン④にて観賞]

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もう今から20年以上昔の話ですが・・・。
私がいつも行ってた友人とのゴルフに、当時の私の会社の大先輩のHさんを誘ったらえらい喜んでくれましてね。
堅物ばかりの会社にあって、Hさんはダンディで遊びも達者なアラフィフおじさんでした。
社交的なHさんは私の友人とも打ち解け、みんなご機嫌でラウンドしていました。
当時のゴルフ場はバブル期末期やからね、物凄く混んでたんですよ。
案の定、ショートホールで渋滞になった。
するとHさんがね、キャディーバッグから大きなスーパーの袋と水筒を取り出した。
ニコニコしながらHさんは私に向かい、「ゾンビ君どうや、ワシにぬきこしらえてきてんけど、いらんか?」と。
もうすでに当時から耳が遠かった私は、「居ぬき・・・ですか? それって食べるもんすか?」(汗)・・・。
「居抜きって、それはゾンビ君、物件やんか(笑)」
「ええっ!物件、物件をどうするんすか?」と私がとんちんかんな受け答えをしていたら、横にいた私の友人フリオが呆れた感じで、「にぬきって言うてはるやん。どう聞いたらいぬきになんねん(笑)・・・で、Hさん、にぬきって麩菓子とかですか?」って(爆)・・・。
笑いながら「煮抜きやがな」と言うHさんが持つ袋の中には、ゆで卵が10個くらい入ってたんですよね。
それですら最初は私、投げ売りのロストボールかなと思った(汗)・・・。
どうも団塊世代のコッテコテの関西人は、ゆで卵の事をにぬきと呼ぶみたいやね。

ラウンド中やから、何の変哲もないゆで卵と、Hさんが水筒から紙コップに注いでくれたホットコーヒーがおいしくてね。
フリオと感動したのを憶えてますわ。
Hさんも、「こんなに喜んでくれて、ようけこさえてきた値打ちがあったわ」言うてね・・・。



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今、コンビニで売ってるゆで卵知ってます? 家庭と同じように茹でているはずやのに、殻はめくりやすいし、そんなに塩かけなくても、なんかおいしい。

先日、家族みんなで晩飯食べてたら、息子が「冷めたゆで卵は嫌い。食えん」と言いだした。
私も冷蔵庫でキンキンに冷えたゆで卵は抵抗あるかもしれんけど、温かい何かに投入して食べます。
(私は冷たくなった大根のニオイがダメ。だから大根おろしのニオイもダメ。でも食べれます)
ウチはファミリーみんな食べ物の好みがバラバラやから、食べ物では喧嘩しないけど、息子が冷めたゆで卵が嫌いというの、初めて聞いて驚いた。


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私のようなアラフィフ以上の昭和世代って、喫茶店でモーニング食べるのが好きな人が多いからね。
だからゆで卵を食べる機会が今の若者より多いかもしれんね。
私の友人フリオは、トーストにバターをアホ程塗って、白くなるほどシュガーを振りかけて食べてた。
それを苦々しく見ていた私の方が糖尿病になるんやから(爆汗)、世の中不思議よね(笑)・・・。



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そんな私、成人病により糖質制限の為、大好きやったのに食べれなくなったのが卵かけご飯。
ちなみに私の息子は卵かけご飯なんて気持ち悪くて食べた事ないって。
息子はとにかく肉しか食わない偏食やから、アメリカ人みたいな病気になるんちゃうか・・・。
子育てがようやく終わりましたけど、唯一、その中で心残りなのが食に関する躾と偏食の面ですね・・・。
 
しかし、こんな事言うたら自分が年いったなと嘆きたくなりますが、「食」に関しては時代が流れるほど便利になって、質も安く良くなっている。コンビニや外食で何でもおいしく食べられますからね。
私が若い頃に普及し始めたコンビニ、昔はブリトーとおにぎりくらいしかなかったよ。
だから私が若い頃に工夫して空腹を満たしていた食べ方を、今の時代の人は「ありえへん」と言いますからね(笑)・・・。

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『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』

解説:鹿革のジャケットにゆがんだ愛情を持つ男の狂気を描いた異色スリラー。凶行を繰り返す主人公をオスカー俳優ジャン・デュジャルダンが怪演するほか、『午後8時の訪問者』などのアデル・エネル、『恋人たちの2日間』シリーズなどのアルベール・デルピーらが共演。『ラバー』などのカンタン・デュピューがメガホンを取った。

 

あらすじ:念願だった鹿革100パーセントのジャケットを手に入れたジョルジュ(ジャン・デュジャルダン)は、やがてジャケットと会話し互いの夢を語り合うほど親密になる。さらなるファッションの高みを模索する旅に出た彼は、旅先で出会った映画監督志望のドゥニース(アデル・エネル)を巻き込み、己の欲望を詰め込んだ映画の制作を開始。鹿革ジャケットへの偏愛は、やがてジャケットを着る自分以外の人々に対する憎悪へと変わる。

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この作品はシネ・マート心斎橋の特集上映「のむコレ」のラインナップにある時から気になる作品ではありました。私にとってハズレのなかったジャン・デュジャルダンの主演映画やしね。

私は3本立て興行の中での鑑賞でしたが、唯一の予備知識である上映時間77分だから観た。良くも悪くもサクっと見れそうな気がして。

ところがですね、長閑な山間のシーンから始まるこの映画のテンポがすんごく緩い(汗)・・・。

このテンポで77分、何を見せる事が出来るのか?と思っていたら、そんな私の不安は現実のものとなった(爆汗)・・・。

 

特に怪しい様子もない山小屋の住人から、欲しくてたまらなかった鹿革のジャケットを有り金はたいて譲ってもらったジョルジュは、その町のホテルに腰を据える。

部屋でジャケットと会話するようになるジョルジュ(笑)、何をしている人かよく分からないんですが(汗)、とにかく詐欺師のように、口だけは達者なんですね。

持ち金がないジョルジュはホテルの受付やバーの女ドゥニーズを言葉巧みに丸め込み、金を手にする。

そんなジョルジュはジャケットを売ってもらったときに、オマケでもらったビデオカメラを手に持ち、夜な夜な町へ繰り出し“ジャケット狩り”をするようになるんですね。

「この世で唯一のジャケットになりたい」という鹿革ジャケットの夢を叶えるために(笑)・・・。

そんなジョルジュの奇行に、映画編集者希望でもあるドゥニーズが食いつき、映画監督をかたるジョルジュの蛮行に対して、火に油を注いでしまうという・・・ね(爆汗)・・・。

 

コレ、読んでいて面白そうなら私謝りますわ(超爆)、テレビの怪談小話以下のネタで、かなりの珍作なんですよね・・・。

ところが、さすがジャン・デュジャルダンという部分だけは猛烈なので、笑っていいのか分からないシリアスのイレギュラーさで、寝る事すら許してくれないという(爆汗)・・・。

途中、ジョルジュは自分に付きまとう謎の人物に、随分と酷い事をする。

それによる因果応保で終わるこの映画の謎のオチに、私は置いてけぼりにされた(爆汗)・・・。

 

[2020年11月28日、『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』、新世界・国際劇場にて観賞]

 



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2020年11月28日、土曜日、新世界国際劇場の様子です。
実は今回鑑賞した映画『ライブレポート』、リアル映画友のY君が封切り時に見て私にオススメしてくれた。
私はちょうどその時期に見たい映画が重なり金欠やったので、新世界・国際劇場へムーブオーバーするのを待ってました。
大阪はコロナ過がまた酷いので、新世界・国際もコロナ警戒仕様になってましたわ。
ちなみに劇場前画像の左サイドでポスター見てる後ろ姿、女装子です(汗)・・・。
今日は女装子多かったですね(笑)・・・。





『ライブレポート』
解説:少女の誘拐事件の捜査を生配信するスタイルで描く犯罪サスペンス。警察官と配信サイトのリポーターが、視聴者の助言を受けながら事件を追う。主人公の警察官を『ラビット・ホール』などのアーロン・エッカートが演じ、『ステータス・アップデート』などのコートニー・イートン、ドラマシリーズ「GOTHAM/ゴッサム」などのベン・マッケンジーらが共演。監督を『大脱出2』などのスティーヴン・C・ミラーが務める。

あらすじ:少女誘拐事件を捜査している警察官のペニー(アーロン・エッカート)は、配信サイトのリポーターをしているエイヴァ(コートニー・イートン)に捜査の様子を生配信することを許可する。少女の命が助かるタイムリミットまで64分しかなく、誤情報に翻弄(ほんろう)され捜査が困難を極める中、ペニーが関与した過去の重大な事件が判明する。

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心に傷を負い、家族と別れて独りぼっちの警官ペニーのそういったバックボーンを、彼が顔馴染みの黒人少年と談笑しているツカミだけで観る者に分からせてくれる冒頭の数分を見ただけで、この映画が面白いのは予測できた。

誘拐事件の捕り物現場が近い事を無線で知ったペニーは、狭い路地に誘拐犯を追い詰めたところで、咄嗟の判断で誘拐犯を射殺してしまう。
ところが、誘拐されているのはペニーの元上司の娘で、まだ居場所が分からないわけで、唯一の手掛かりだった犯人を殺してしまったペニーは銃を没収され、謹慎を言い渡される。
その現場でのやりとりを、ジャーナリスト志望で配信サイトのリポーターをしているエイヴァに見られ、その突撃レポートで自分の姿を配信されたペニーはね、起死回生の開き直りを見せ、条件付きでエイヴァを助手にして、わずかな手掛かりを探り、まだ別にいる犯人を猛追する・・・というお話。

このポリスアクションは、“正しい行いを正しく伝えられたら、情報を受けとった人々の心はひとつになって動く”という、現代のネットワーク社会を切り取って見せながら、実はトラウマと戦うペニーの魂の救済を同時に描いているという秀作なんですよね・・・。

アメリカ人は神を信じる心が良い意味で悪への抑止力になっている部分があるけれど、自分の姿や取り巻く状況が全米に配信されていたら、立ちションもでけへん(超爆)・・・。
かなり入り組んだお話を線で無理やり繋いだ部分はフィクションの面白さに満ちているし、タイムリミット64分もスリルを掻き立てる。
ラストシーンで、「今日はそんなに悪い日ではないわ」というエイヴァの言葉を聞いたペニーの晴々とした笑顔が最高の余韻を残す。

[2020年11月28日、『ライブレポート』、新世界国際劇場にて観賞]

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