ナニワのスクリーンで映画を観るということ。

大阪の映画好きゾンビまんです。 映画館のスクリーンで映画を観るということ。

2015年06月

本日は先日の土曜日の2本目に鑑賞した映画を紹介します。

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↑チラシです。



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6月27日の公開初日の初回、なんと『レフト・ビハインド』はほぼ満席でした。
梅田ブルク7の様子です。
最下段の場内画像、完全な終映後なんですが、エンドロールを見ずに半数のお客さんが逃げるように退散していったのがよくわかる〈爆汗)・・・。







『レフト・ビハインド』


解説:世界的なベストセラーを記録した、ティム・ラヘイとジェリー・ジェンキンズによる小説シリーズを実写化したパニックアクション。突如として数百万もの人間が消えてしまい世界がパニックに陥る状況で、地上との連絡がつかなくなった旅客機パイロットが決死の生還を果たそうとする。メガホンを取るのは、『バニシング・レッド』などのヴィク・アームストロング。主演は、『ゴーストライダー』シリーズなどのニコラス・ケイジ。スリリングな物語はもちろん、その果てに待ち受ける衝撃のラストにも注目。


 


あらすじ:何の前触れもなく、世界各国で数百万もの人間が消失するという異常な事態が発生。各種通信網やエネルギー網といったライフラインのシステムはダウン、さらに消失を逃れた人々は不安に駆られて混乱し、一部が暴徒化してしまう。そのころ、パイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)が操縦するジャンボジェット機でも、多くの乗客が荷物と衣類だけを残して姿を消す。管制塔との連絡もつかない状態に陥りながらも、彼は地上に残してきたまな娘との再会を信じて帰還を果たそうとするが……。


 


 


この映画、数年前に息子と劇場で観たニコラス・ケイジ主演の問題作,『ノウイング』を思い出した。帰りのエレベーター内で観客が怒って議論していたあの『ノウイング』をね、さらにおもいっきりショボくしたようなパニック映画が『レフト・ビハインド』〈爆汗〉・・・。
ニコラス・ケイジ以外はテレビで活躍している俳優ばかりでキャスティングされたこの『レフト・ビハインド』という作品、世界的ベストセラーというのがまず私は信じられない(汗)・・・。


これ、よく日本で劇場公開する気になったなと私は思った。というのは、私のような日本人には馴染みが薄い、聖書で予言された世界の終末という部分が物語の鍵になっているから。
「なんかこの人が操縦する飛行機には乗りたくないなぁ・・・」というオーラが半端じゃないニコケイが(爆)、結婚指輪を外し、客室乗務員とイチャつくパイロットとして登場した瞬間、無宗教の私ですら何かしらのにすがりたい気分になった〈爆汗〉・・・。

サプライズで父の誕生日を祝おうと帰省した娘クローイを横目に、「ゴメン、いきなり来られても父さん今から仕事なんよ」と困惑顔のニコケイ父さんを描く冒頭の長いくだりを見ていると、普通のホームドラマの様相なんですが、違和感のように登場するのが、登場人物たちのセリフの端々に出てくる「聖書」のくだりなんですね・・・。
で、ニコケイ父さんは空へ飛び立ち、クローイは年の離れた小さな弟と買い物へ行くと、いきなりクローイの弟を含むたくさんの人々が手品のように消えるんですよ(汗)・・・。
ニコケイ操縦の旅客機の乗客も数人消える。空と地上は大パニックという映画なんですが・・・。


これね、熱心に聖書を読んで信じている人だけが消えたという説明なんですよね(爆)・・・。
結末でもオチのどんでん返しでも何でもなく、中盤でハッキリと宣言されちゃうから書くけど、聖書を愛読し、信心深い人は神によって天に召されたらしい(超爆)・・・。
私、スクリーンに向かって、「ええぇ~!そんな事できるんですか?」ってツッこむ隙もなかったで(超爆)・・・。
観ている私のような無宗教の日本のおっさんは、劇中のニコケイと同じく置き去りにされるというとんでもない宗教・終末映画なんですよね(汗)・・・。


聖書に馴染みのない私にしてみればチンプンカンプンだし、これを描いたアメリカ人が、聖書は万国共通だと思っていたらとんでもない話だし、大きな奢りというべきでしょう・・・。
ひたすらね、パニック災害に対して、「神の天罰が下った。神を強く信じなかった私たちは取り残されてしまった。残された我々はこれからどう生きていくべきか」って、見てるこちらが、「それよりこんな訳わからん映画を見せられた俺はどうすればええねん?」と困惑する作品(爆)・・・。


 


[2015年、6月27日、『レフト・ビハインド』、梅田ブルク7・シアター4にて鑑賞]




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さっそうと高級車に結婚指輪を外し置き、空港へ現れるパイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)
見たってくださいよ、このニコケイの胡散臭いパイロット姿。
このあと娘の姿を見つけて会心の笑顔になるんですが、その表情がね、「いや~、昨夜はホテルで女ふたりとおもいっきりヤっちゃってさぁ・・・やっぱたまには3Pもいいよ」って顔やねん〈爆汗)・・・。





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誕生日の父親レイを驚かせる為に帰省していた娘のクローイ(キャシー・トムソン)は、人気キャスターのキャメロン(チャド・マイケル・マーレイ)と空港ロビーで意気投合し、連絡先を交換していた。
宗教的な質問をされていたキャメロンに、クローイが助け舟を出した事がきっかけ。
クローイはぎこちない関係を続ける両親を心配している。






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レイは客室乗務員のハティ(ニッキー・ウィーラン)と親密な関係になりつつある。
いや、映画の外側でレイとハティは狭いところでいろんなところをぼじくり合ってるに違いない(爆汗)・・・。
そんな事でも想像しないと、この映画は面白くない(爆)・・・。





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母親と喧嘩したクローイは、気分転換に小さな弟を連れてショッピングに出かけるんですが、いきなり弟は衣類を残して消えてしまう。
同時に周りでたくさんの人が消え、街は大混乱になってしまう・・・。
なぜ、わざわざレイは自分の誕生日に仕事を入れたのか?
なぜ、クローイは久しぶりに会った母親と喧嘩したのか?
実はレイの妻アイリーンは熱心なキリスト教信者で、聖書の終末論を強く信じ、それを家族に押し付けるのでレイやクローイから敬遠されていたんですね・・・ソコ、一応の重要ポイントで、そのアイリーンを、あの80年代のアイドルスターだった、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリー・トンプソンが演じている。
リー・トンプソンの老けぶりに、時の残酷な流れを感じた。





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レイの操縦する旅客機内でも多くの人が消え、機内はパニック状態になる。
エンジントラブルにより燃料の多くを損失した旅客機は迷走する。
クローイの事が忘れられないというキャメロンは、副操縦士を失ったレイに協力する。





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さすがにね、聖書を信じる人だけが消え、謎の現象で世界がパニックになるというお話ではキツいと思ったんでしょうね(笑)・・・。
後半はレイの旅客機が無事に着陸できるか?というシンプルな構図にシフトチェンジします。
唯一、地上でレイと交信できたクローイは、臨時の滑走路の準備に追われる。
でね、油断していると、なぜかクローイがミュージカル調で曲のさわりだけを歌うという、謎に満ちた珍場面が登場する(爆)・・・。
オ~マイガ~・・・ウェット・マイ・ピャ~ンツ(爆汗)・・・。






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「こんな事になるなら、もっと妻の聖書の話を聞いてあげればよかった」と後悔するレイ。
それはどういう意味の後悔なのか?(爆)・・・。

この映画ね、お笑い芸人に吹き替えさせてみたらけっこうオモロイ映画かもしれん(汗)・・・。
しかしね、どこか楽しさを隠しきれないニコケイの演技も虚しく、この作品はすんごくシリアスやねん(笑)
でね、肝心な説明も「聖書だもん」って紋切り型で、肝心のパニックにお金かけてないという〈爆汗)・・・。
なんで映画という名の神の罰を受けなアカンのという・・・超珍作。
私の記事を信じる者は救われるかもしれませんよ(爆汗)・・・。




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チラシ2種です。



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本日のシネ・リーブル梅田の様子です。
場内はほぼ満席でした。




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入場者特典のポストカードと、横型パンフです。






『アリスのままで』
解説:若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く人間ドラマ。ベストセラー小説「静かなアリス」を基に、自身もALS(筋委縮性側索硬化症)を患ったリチャード・グラツァーと、ワッシュ・ウェストモアランドのコンビが監督を務めた。日に日に記憶を失っていくヒロインをジュリアン・ムーアが熱演し、数多くの映画賞を席巻。彼女を見守る家族をアレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワースが演じる。
 
あらすじ:50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……。
 
 
 
この作品でジュリアン・ムーアがオスカーに輝いたんで注目していました。
50歳になる誕生日を、アリスが家族に祝ってもらっているシーンからタイトルバックなしで始まるこの作品、夫婦ともにハイキャリアで、裕福な家庭を築き上げた語源学者アリスの日常が淡々と描かれている。
ある日アリスは、講義の最中に単語を思い出せなくなるんですね。しかし、自分が言おうとしている言葉が出てこないなんて、来年50歳になる私も日常茶飯事(笑)・・・。
そんな誰にでもある物忘れという症状が深刻化していくアルツハイマーという病の症状が凄く怖い作品やね。
そんな病の進行を、冒頭と同じリズムで淡々と描いた作品なんですよ。
 
私がこの作品で勉強になったのは、アルツハイマーという症状が、脳の年齢的な衰えではなく、くい止められない病気なんだという事。
劇中、アリスはアルツハイマー病患者の集まる施設を見学するんですが、患者はお年寄りばっか。
それほど50歳でアルツハイマー病を発症するのは希で、しかも遺伝性があって、アリスの子供にまで病の危険性があるという部分が凄く悲惨。
 
私ね、この作品のアリスの家庭が裕福層なんで、病気の恐ろしさや周りの対応の難しさを訴える物語ではないなと解釈しました。経済的に何とかなる家庭を描くとリアリティに欠けるから。
冒頭、言語学者のアリスは、「子供は4歳までにほぼ通常の言語を覚えて話します。不思議ですよね」と講義する。そう、人は生まれて育つ段階で、伝えたい事があるからコミュニケーションの手段として言葉を覚える。
では、この映画がアルツハイマー病を通して伝えたい事とはなにか?
それは、人生を生きていくうえで、“コレ”に満たされていたら、何も恐れるものはないんだというモノを描いている。
それはこの映画の一番最後のアリスの言葉に集約されている。
 
[2015年、6月28日、『アリスのままで』、シネ・リーブル梅田4にて鑑賞]




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家族に50歳の誕生日を祝ってもらうアリス(ジュリアン・ムーア)は、講演中に言葉を忘れた事やジョギング中に道を忘れるなどの自覚症状があったので、医師の診察を受けたところ、若年性アルツハイマー病だと診断される。
アリスが医師から受ける簡単なテスト、実は私もヤバいと思ったんで、マジで私も脳がヤバいかも(汗)・・・。






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アリスのアルツハイマー病は進行していき、アリスはたくさんの記憶を失っていく。
不妊治療で悪戦苦闘する長女(ケイト・ボスワース)に病が遺伝するというくだりは親として見ていて辛かったね・・・。
「何があっても僕は君の味方さ」というアリスの夫(アレック・ボールドウィン)の献身的な姿には心を打たれる。






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この作品で一番重要なのが、アリスと、アリスの反対を押し切って、進学よりも演劇の道を目指す次女リディア(クリスティン・ステュワート)との交流。
私の暴論なんですが、子供は親にいつまでも小さな心配をかけたほうがいい。
親の心を安心させて満たしてしまうと、親の脳によくない(爆汗)・・・。
「忘れられる事」にショックを受けたリディアは、アリスに反発しながらもアリスのそばを離れない。
この二人の交流は、“映画の外側で感じさせてくれる”深いモノ。




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アリスは自分の症状に気づいたときに、自分宛のビデオレターを残していたんですね。
とても危ない内容なんですが、そのビデオレターが良い意味で“不発”に終わるという物語は、アリスの病状を考えたときに凄く悲しい。

でもね、やはり人生の中で記憶や思い出は財産だけれども、人生とは一瞬の積み重ねなんだというこの作品の力強い主張はブレていない。
アリスは大好きな海岸で、自分が幼いときと自分の家族との日々を何度も頭に描く。
その記憶の中にいる人々に焼き付いた一瞬の積み重ねは消える事がない。






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この作品で見事にオスカーに輝いたジュリアン・ムーア。
(画像はゴールデン・グローブ主演女優賞受賞時のもの)
高倉健さんが言ってました、「俳優の仕事とは良きメッセンジャーであることだ」と。
この作品でのジュリアン・ムーアのアルツハイマー演技は、演技の枠を超えていたね。
冒頭で見事な美魔女のアリスが、病気の進行とともに老人のようになっていくんですよね。
そして、その病状を大げさに表現していないところが逆にクソリアルだった。

ジュリアン・ムーアという女優さん、私は彼女がハードコア女優を演じたP・Т・アンダーソン監督の『ブギーナイツ』で初めて見たんですが、当時から幼児体型なのに脱ぎっぷりが良くてね(汗)
最近の『マップ・トゥ・ザ・スターズ』でのエロ&屁こき演技も凄かった。
私はこの『アリスのままで』という作品、もう少し映画的に嘘のある飛躍がほしいと感じた。
手放しで面白いという映画ではなかったから。
しかし、最後まで集中して見入る事ができたのは、やはりジュリアン・ムーアが凄いから。
常に女優魂を感じさせてくれる彼女がこの作品で評価された事は、映画ファンとして嬉しい。
彼女の渾身の一瞬の積み重ねが評価された結果だと思う。




本日は映画のハシゴをしてきました。
朝、最初に観た作品を紹介します。

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チラシ2種と関西版新聞広告です。



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本日の梅田ブルク7の様子です。
おっさんたちに混じり、1割のマッツ・ミケルセンファンの女性客がみんなべっぴんで驚いた。



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前売り特典のポストカードセットと、入場特典のステッカーです。





『悪党に粛清を』
解説:『偽りなき者』などのデンマークを代表する国際派スター、マッツ・ミケルセンが主演を務め、19世紀アメリカを舞台に描かれる怒とうの西部劇。はるばる海を渡りやって来た妻子と7年ぶりに再会した男が、妻子の命を虫けらのように奪ったならず者を殺害したために起こる復讐劇。敵方に属する沈黙のヒロインを『ダーク・シャドウ』などのエヴァ・グリーンが好演。荒くれ者たちを相手に、愛と正義のために銃を取る主人公の男気に脱帽。
 
あらすじ:1864年、ジョン(マッツ・ミケルセン)と兄のピーター(ミカエル・パーシュブラント)は、祖国デンマークで兵士として勇敢に戦った。戦争に嫌悪感を抱いた彼らは新天地を求めアメリカ西部に移住し、ジョンは1871年にようやく妻と息子をアメリカに呼び寄せる。だが、駅での再会の喜びもつかの間、親子3人は帰りの駅馬車でならず者と同乗することになり……。
 
 
 
1864年に兄のピーターと共にアメリカ西部に渡ったジョンは、懸命に働き7年後にやっと妻と小さな息子を故郷デンマークからアメリカへ呼び寄せた。
しかし、家路につく駅馬車でならず者二人にいんねんをつけられたジョンは、妻と息子を奪われ殺されてしまう。
馬車を追い、ならず者を殺したジョンは、妻と息子を葬ると、土地を売って町を出ようと決意する。
しかし、ジョンが射殺した相手は町を牛耳る悪徳大佐デラルーの弟だった。
デラルーは弟を殺した相手を見つけ出すまでは町の住人を殺すと宣言し、実行する。
怯えた町民たちの密告で囚われ吊るされたジョンは、助けてくれた兄まで殺され、復讐の鬼と化してデラルーと対決する・・・というお話。
 
この作品、オーソドックスな西部劇で、シンプルな作風には特に目新しいところはない。
しかし、私的には同じような内容であるイーストウッドの『許されざる者』より数倍面白かった。
 
この作品はね、猛烈な復讐の連鎖を描いた物語。
最初にジョンの妻子を殺したクソチンピラが発端なんですが、肉親を殺された者の復讐心の激突が凄く痛々しくも生々しい。
町を牛耳るデラルーの極悪ぶりがえげつない。
デラルーの弟には、先住民から奪い舌を切られたせいで喋れないマデリンという未亡人がいるんですが、弟亡き後に自分を手篭めにしたデラルーの事を、マデリンは恨んでいる。
 
復讐は希望を生み出さないと言われていますが、正義という名の粛清により救われる(原題は“THE SALVATION)魂を熱く描いた作品として猛烈に共感できる傑作でした。
そういう意味では邦題も素晴らしいね。
 
[2015年、6月27日、『悪党に粛清を』、梅田ブルク7・シアター5にて鑑賞]






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1871のアメリカ西部。
デンマークから移住してきたジョン(マッツ・ミケルセン)は、7年かかってようやく母国から妻と息子をアメリカに呼び寄せる。
駅に入ってくる列車に接近しすぎて、兄に制止されるほどの喜びを表すジョンの姿といい、冒頭の家族再会のシーンが凄くいい。
ほぼ初対面と言っていいジョンと幼い息子は駅馬車内で大いに語り合うんですが、強引に同乗してきたならず者二人に、ジョンは妻と息子を殺されてしまう。
駅馬車を追ったジョンはならず者を射殺し、ショックで町を離れる決意をする。







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ジョンが射殺したならず者は、町を牛耳るデラルー(ジェフリー・ディーン・モーガン)の弟だった。
弟を殺され激高するデラルーは、犯人を差し出すよう町民に要求。
犯人探しが難航すると、町民を見せしめに射殺する。
ここで殺された町民の遺族が、後にジョンと結びつくという伏線の張り方が上手いね。
とにかくこのデラルーの極悪人ぶりが凄いですわ。










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デラルーの弟にはマデリン(エヴァ・グリーン)という妻がいた。
デラルーもマデリンを“姫”と呼び溺愛している。
しかし、先住民として略奪され、舌を切られて口をきけないマデリンは、デラルーたちを心の底では憎んでいる。





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土地を売り、町を出る準備を進めるジョンですが、町民の密告により捕らえられてしまう。
貧しく力のない町民は、デラルーを恐れてすぎている。
町から離れて暮らすジョンが、射撃の名手として町民から一目置かれているという設定も後で活きてくる。






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ヘタレな町長の裏切りもあり、吊るされてしまったジョンは兄に助けられるんですが、その兄もデラルー一味に殺されてしまう。
瀕死のところをある町民に救われたジョンは、デラルーへの復讐を開始する。






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デラルーの留守にトンズラをかまして失敗したマデリンは、大決闘の最中、ジョンに銃を向けるんですが・・・。
唇に痛々しい傷があり、セリフのないマデリンを演じたエヴァ・グリーンの目力が強い。
この女優さん、パッと見て最初はいつも綺麗に見えないんですが、不思議な魅力でグイグイ惹きつけてくれる。
このしたたかなマデリンのキャラが、結末に大きな影響を与える。




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デンマークの至宝と称されるマッツ・ミケルセン。
この人はね、あまり表情を変えない俳優さんですよね。
静かに内面で煮えたぎる魂の熱さを感じさせるこの人の持ち味が、抑圧された移民の悲しみとの相乗効果を見事に引き出していました。

ひとつ残念やったのは、先日の『マッドマックス怒りのデス・ロード』もそうやったんですが、美しい背景や炎までも、今はCGで描いちゃうんですよね。そういう時代になったんやね。
この作品、90分にまとめられている。
無駄を省いて面白さの核だけを凝縮したような作風は、冒頭のジョンの怒りと悲しみを、観る側もマックスで共有して持続できるスタイルとして素晴らしい。





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久々の野球ネタ。
私の大好きな動画を紹介させてください。
ミスタープロ野球、長嶋茂雄さんの現役最終打席です。

昭和40年代、不滅のV9を成し遂げた読売巨人軍。
他球団の選手たちは打倒巨人に燃えるわけですが、当時の巨人と対戦した選手たちはみなさん口を揃えてこう言う・・・。
「とにかくОNにやられた。とくにN、長嶋さんにはここ一番という場面で必ず打たれた。3割、いや、5割を超えていたんじゃないかな。
チャンスで長嶋さんが打席に入ると、お客さんの歓声が凄くなる。
長嶋さんはその歓声を味方に付けて凄まじい力を発揮していたね」と・・・。


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昭和49年(1974年)、長嶋さんの引退する理由が面白い。
“良い当たりが野手の正面に飛ぶようになった”と・・・。
そう、ビッグチャンスで、どんなに打ち損ねても、野手のいないところに打球を飛ばすのが長嶋さんの勝負強さだった。

長嶋さんの引退試合、相手は巨人のV9を阻止した中日ドラゴンズなんですが、なんと2軍みたいなメンバーで試合してる。
それもそのはずで、長嶋さんの引退試合当日は、地元名古屋でドラゴンズの主力選手たちは優勝パレードをしていた。
そんな輝かしい話題も、「巨人軍は永久に不滅です」という引退の挨拶で吹き飛ばしてしまうのが長嶋さんらしいですよね。




まだ鳴り物の応援もなく、プロ野球の観戦スタイルも静かだった時代・・・。
最後の「4番、サード長嶋」のコールがかき消されるほどの大歓声受けて、打席に入る長嶋さんの表情がたまらなくいい。








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暑いので寝返りなんぞうちながらセクシーポーズで寝るラン。
何やら騒がしいのでひょいと顔を上げると・・・。





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相棒のテディが大嫌いな風呂上りだった〈爆汗)・・・。
ドライヤーで乾かしながら、私テディに言うたったんですよ、「お前も生まれ育つ国が違っていたら、丸々と太らされた挙句に丸焼きにされて食われてたかもしれんぞ」と(汗)・・・。
テディ、おもいっきり不機嫌になった(汗)・・・。






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プリティなケツを隠せずに巣箱の裏へ逃げ込んだかと思うと・・・。







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文句言いたげな顔でふて寝(爆汗)・・・。
「こっちが我慢してあげて住んであげてるのに調子に乗りやがって・・・出ていったろか」と言いたげでしょ?(汗)






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でも、おやつが投入されると機嫌がなおるテディとラン(爆)・・・。
こいつらは食うときはブルース・リーか千葉真一のように動きが速いので、いやしいほど画がブレる(笑)





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見事な早技でピーマンを巣箱へ持って帰るラン。
エンニオ・モリコーネの『続・夕陽のガンマン』のテーマが聞こえてきそうやで(笑)・・・。



ガキの時につけっぱなしのテレビから聴いてしまったこのテーマ曲、腐るほどある映画史の音楽の中でも、私の中では史上最強のインパクトがあった。
超名曲。





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