本日は先日の土曜日の2本目に鑑賞した映画を紹介します。
↑チラシです。
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6月27日の公開初日の初回、なんと『レフト・ビハインド』はほぼ満席でした。
梅田ブルク7の様子です。
最下段の場内画像、完全な終映後なんですが、エンドロールを見ずに半数のお客さんが逃げるように退散していったのがよくわかる〈爆汗)・・・。
『レフト・ビハインド』
解説:世界的なベストセラーを記録した、ティム・ラヘイとジェリー・ジェンキンズによる小説シリーズを実写化したパニックアクション。突如として数百万もの人間が消えてしまい世界がパニックに陥る状況で、地上との連絡がつかなくなった旅客機パイロットが決死の生還を果たそうとする。メガホンを取るのは、『バニシング・レッド』などのヴィク・アームストロング。主演は、『ゴーストライダー』シリーズなどのニコラス・ケイジ。スリリングな物語はもちろん、その果てに待ち受ける衝撃のラストにも注目。
あらすじ:何の前触れもなく、世界各国で数百万もの人間が消失するという異常な事態が発生。各種通信網やエネルギー網といったライフラインのシステムはダウン、さらに消失を逃れた人々は不安に駆られて混乱し、一部が暴徒化してしまう。そのころ、パイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)が操縦するジャンボジェット機でも、多くの乗客が荷物と衣類だけを残して姿を消す。管制塔との連絡もつかない状態に陥りながらも、彼は地上に残してきたまな娘との再会を信じて帰還を果たそうとするが……。
この映画、数年前に息子と劇場で観たニコラス・ケイジ主演の問題作,『ノウイング』を思い出した。帰りのエレベーター内で観客が怒って議論していたあの『ノウイング』をね、さらにおもいっきりショボくしたようなパニック映画が『レフト・ビハインド』〈爆汗〉・・・。
ニコラス・ケイジ以外はテレビで活躍している俳優ばかりでキャスティングされたこの『レフト・ビハインド』という作品、世界的ベストセラーというのがまず私は信じられない(汗)・・・。
これ、よく日本で劇場公開する気になったなと私は思った。というのは、私のような日本人には馴染みが薄い、“聖書で予言された世界の終末”という部分が物語の鍵になっているから。
「なんかこの人が操縦する飛行機には乗りたくないなぁ・・・」というオーラが半端じゃないニコケイが(爆)、結婚指輪を外し、客室乗務員とイチャつくパイロットとして登場した瞬間、無宗教の私ですら何かしらの“神”にすがりたい気分になった〈爆汗〉・・・。
サプライズで父の誕生日を祝おうと帰省した娘クローイを横目に、「ゴメン、いきなり来られても父さん今から仕事なんよ」と困惑顔のニコケイ父さんを描く冒頭の長いくだりを見ていると、普通のホームドラマの様相なんですが、違和感のように登場するのが、登場人物たちのセリフの端々に出てくる「聖書」のくだりなんですね・・・。
で、ニコケイ父さんは空へ飛び立ち、クローイは年の離れた小さな弟と買い物へ行くと、いきなりクローイの弟を含むたくさんの人々が手品のように消えるんですよ(汗)・・・。
ニコケイ操縦の旅客機の乗客も数人消える。空と地上は大パニックという映画なんですが・・・。
これね、熱心に聖書を読んで信じている人だけが消えたという説明なんですよね(爆)・・・。
結末でもオチのどんでん返しでも何でもなく、中盤でハッキリと宣言されちゃうから書くけど、聖書を愛読し、信心深い人は神によって天に召されたらしい(超爆)・・・。
私、スクリーンに向かって、「ええぇ~!そんな事できるんですか?」ってツッこむ隙もなかったで(超爆)・・・。
観ている私のような無宗教の日本のおっさんは、劇中のニコケイと同じく置き去りにされるというとんでもない宗教・終末映画なんですよね(汗)・・・。
聖書に馴染みのない私にしてみればチンプンカンプンだし、これを描いたアメリカ人が、聖書は万国共通だと思っていたらとんでもない話だし、大きな奢りというべきでしょう・・・。
ひたすらね、パニック災害に対して、「神の天罰が下った。神を強く信じなかった私たちは取り残されてしまった。残された我々はこれからどう生きていくべきか」って、見てるこちらが、「それよりこんな訳わからん映画を見せられた俺はどうすればええねん?」と困惑する作品(爆)・・・。
[2015年、6月27日、『レフト・ビハインド』、梅田ブルク7・シアター4にて鑑賞]
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さっそうと高級車に結婚指輪を外し置き、空港へ現れるパイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)
見たってくださいよ、このニコケイの胡散臭いパイロット姿。
このあと娘の姿を見つけて会心の笑顔になるんですが、その表情がね、「いや~、昨夜はホテルで女ふたりとおもいっきりヤっちゃってさぁ・・・やっぱたまには3Pもいいよ」って顔やねん〈爆汗)・・・。
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誕生日の父親レイを驚かせる為に帰省していた娘のクローイ(キャシー・トムソン)は、人気キャスターのキャメロン(チャド・マイケル・マーレイ)と空港ロビーで意気投合し、連絡先を交換していた。
宗教的な質問をされていたキャメロンに、クローイが助け舟を出した事がきっかけ。
クローイはぎこちない関係を続ける両親を心配している。
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レイは客室乗務員のハティ(ニッキー・ウィーラン)と親密な関係になりつつある。
いや、映画の外側でレイとハティは狭いところでいろんなところをぼじくり合ってるに違いない(爆汗)・・・。
そんな事でも想像しないと、この映画は面白くない(爆)・・・。
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母親と喧嘩したクローイは、気分転換に小さな弟を連れてショッピングに出かけるんですが、いきなり弟は衣類を残して消えてしまう。
同時に周りでたくさんの人が消え、街は大混乱になってしまう・・・。
なぜ、わざわざレイは自分の誕生日に仕事を入れたのか?
なぜ、クローイは久しぶりに会った母親と喧嘩したのか?
実はレイの妻アイリーンは熱心なキリスト教信者で、聖書の終末論を強く信じ、それを家族に押し付けるのでレイやクローイから敬遠されていたんですね・・・ソコ、一応の重要ポイントで、そのアイリーンを、あの80年代のアイドルスターだった、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリー・トンプソンが演じている。
リー・トンプソンの老けぶりに、時の残酷な流れを感じた。
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レイの操縦する旅客機内でも多くの人が消え、機内はパニック状態になる。
エンジントラブルにより燃料の多くを損失した旅客機は迷走する。
クローイの事が忘れられないというキャメロンは、副操縦士を失ったレイに協力する。
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さすがにね、聖書を信じる人だけが消え、謎の現象で世界がパニックになるというお話ではキツいと思ったんでしょうね(笑)・・・。
後半はレイの旅客機が無事に着陸できるか?というシンプルな構図にシフトチェンジします。
唯一、地上でレイと交信できたクローイは、臨時の滑走路の準備に追われる。
でね、油断していると、なぜかクローイがミュージカル調で曲のさわりだけを歌うという、謎に満ちた珍場面が登場する(爆)・・・。
オ~マイガ~・・・ウェット・マイ・ピャ~ンツ(爆汗)・・・。
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「こんな事になるなら、もっと妻の聖書の話を聞いてあげればよかった」と後悔するレイ。
それはどういう意味の後悔なのか?(爆)・・・。
この映画ね、お笑い芸人に吹き替えさせてみたらけっこうオモロイ映画かもしれん(汗)・・・。
しかしね、どこか楽しさを隠しきれないニコケイの演技も虚しく、この作品はすんごくシリアスやねん(笑)
でね、肝心な説明も「聖書だもん」って紋切り型で、肝心のパニックにお金かけてないという〈爆汗)・・・。
なんで映画という名の神の罰を受けなアカンのという・・・超珍作。
私の記事を信じる者は救われるかもしれませんよ(爆汗)・・・。