一応、映画記事なんですが、映画の内容案内にはなっておりません。
100%自分語りなんで、ファン限定記事にしました。
軽くスルーして、映画の資料編としてお楽しみください。
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『黒いドレスの女』と、同時上映だった『恋人たちの時刻』のチラシです。
↑『黒いドレスの女』パンフです。
『黒いドレスの女』
解説:「時をかける少女」「天国にいちばん近い島」の原田知世が脱アイドルを目指して挑んだ北方謙三原作のハードボイルド映画。監督は「十階のモスキート」「いつか誰かが殺される」の崔洋一。庄司というヤクザの国外逃亡を手引きしていたバーのマスター田村のもとに、ある日義理の妹の知人と名乗る女、朝吹冽子がやって来る。ここで働きたいという冽子を、とりあえず店の2階に住まわせる田村。数日後、田村は冽子の手荷物の中から拳銃を見つけ不審を抱くのだが…。
今年のお盆休み、私は色々とあって心身の調子が悪かったんで、家族行事以外は家にひきこもって高校野球のテレビ中継ばかり見ていてね。夜はヒマなんでYouTubeばかり見てました。
好きなジャンルの動画も見尽くしてしまった感じがしていたときに、ふとね、昔憧れたバーテンダーの動画を見ていたらハマってしまいましてね・・・。
息子と一緒にいろんなカクテルのレシピを動画で見て感心していたんですよ。
私は板前とか鉄板焼きのコックとかバーテンダーなどの、食のカウンター職人が好きなんです。
そんな時に、お気に入りブロガーのイヴさんが、ミントを使った飲み物を記事にされていて、モヒートなんかを紹介されていたんですね。なんちゅうタイムリーかと(汗)・・・。
”カクテル“・・・”バーテンダー“というと、私の脳裏に浮かぶ映画があります・・・。
私、トム・クルーズがバーテンダーを演じた『カクテル』という映画も好きなんですが、いかにもアメリカナイズされたアクロバティックなバーテンダーには魅力を感じない。
お客さんに気を使わせない職人タイプの渋いバーテンダーに憧れる・・・。
バーでのお酒は盛り上がるよりムードよムード(汗)・・・。
私、1987年は滋賀県で働いていたんですよ。
自堕落で借金を作ってしまった私は、大阪を離れて住み込みで働いていた。
週末になると友達に会いたくなるので、お金に余裕があるときの週末は大阪と滋賀を往復したり、中間の京都で遊んだりしてたんですよ・・・。
そんな87年の春に、私のおじいちゃんが亡くなった。
私は子供の頃から家の事情でオカンの郷里である宮崎県によく預けられたんで、おじいちゃんが大好きやった。頑固で厳しいおじいちゃんでしたけど・・・。
当時、私は家を引き払って住み込みやったんで、大阪に帰っても居場所がなくてね。
友達がいないときは、仕方ないから実家に泊まらせてもらうんですが、当時は私と家族の関係が悪化してた時で、実家の敷居が高くてね。そんな状態だし宮崎も遠いんで、私はおじいちゃんの葬式とかには行けなくて、大阪に取り残されたんですよね。
凄く自分で情けなくて、行き場を失ったときに、逃げ込むように映画館で時を過ごしてました。
そんな最高に気分が落ち込んでいたときに観た映画が、『黒いドレスの女』という角川映画。
普段は邦画を見なかった私が『黒いドレスの女』をチョイスしたのは、『恋人たちの時刻』という作品と2本立て興業だったから。そう、完全に時間調整が目的ですよ。ヒマつぶし。
ハッキリ言って、『黒いドレスの女』という映画は特に面白くもなかったし、『黒いドレスの女』も『恋人たちの時刻』という作品も、どっちも凄く暗い映画で私はますます暗く気が滅入ったんやけど(爆汗)・・・。
『黒いドレスの女』の劇中、永島敏行演じるかっこいいバーのマスターが登場する。
そこへ菅原文太演じるヤクザの庄司が客として現れる。
庄司はマスターに言うんですよ・・・「水割りを作ってくれ。いいバーテンダーは、水割りを飲めば腕がわかるんだ」って。
そう言われて、何の変哲もない水割りを作る永島敏行の仕事ぶりがむっちゃカッコええねん。
バイト先の喫茶店で、毎朝フレンチトーストを注文するヤクザの親分にビビりながら、フレンチトーストを焼いていた私とは大違い(爆汗)・・・。
私にとって、『黒いドレスの女』という映画は、そのバーテンダーのシーンだけで良いし、そのシーン以外は憶えとらん(爆汗)・・・。
おじいちゃんが亡くなったショックで、うわの空で眺めてた映画なもんで・・・。
[1987年、3月14日、『黒いドレスの女』、シネラマОS劇場にて鑑賞]
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劇中に登場するバーの雰囲気もいいんですが、永島敏行演じる寡黙なバーテンダーの仕草や仕事ぶりがめっちゃカッコ良かった。
この作品を見ると水割りが飲みたくなる。
でもね、若い頃は無茶飲みしてたウイスキーの水割り、私はいまだに美味しいとは思わない。
あれはムーディーに酔う為のお薬だと思っている(汗)・・・。
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この作品、バーに出入りする菅原文太さん演じるヤクザもカッコいい。
「刺すだけじゃあ人は簡単に死なない。えぐらなきゃあ」が口癖。
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この作品で大人の女へとイメージチェンジした原田知世。
ミステリアスな女の役なんですが、よくわからないだけの存在で(爆)、渋い男たちの間で完全に添え物状態でしたわ。
原田知世は、若い頃の主演女優の時よりも、近年のCМで見かける笑顔のほうがいい。
最後にオマケ。
私が先日見ていたバーテンダーの動画を貼っておきます。
なかなか面白いですよ。
バーに行きたくなります。