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2022年1月15日、土曜日、梅田ブルク7の様子です。
朝から松潤の映画の舞台挨拶と重なったようで、ロビーは混雑。
コロナ大爆発でも、ウチの地元も含めて、なんか人が多くて。


『ハウス・オブ・グッチ』
解説:世界的ファッションブランド「グッチ」創業者の孫で3代目社長マウリツィオ・グッチの暗殺事件と、一族の確執を描いたサスペンス。サラ・ゲイ・フォーデンによるノンフィクションを、『ゲティ家の身代金』などのリドリー・スコット監督が映画化。グッチ家を崩壊に導く女性を『アリー/スター誕生』などのレディー・ガガ、その夫マウリツィオを『スター・ウォーズ』シリーズなどのアダム・ドライヴァーが演じるほか、アル・パチーノ、ジャレッド・レトー、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエックらが共演する。

あらすじ:貧しい家庭出身の野心的なパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、とあるパーティーで世界的ファッションブランド「グッチ」創業者の孫であるマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライヴァー)と出会う。互いに惹(ひ)かれ合うようになった二人は、周囲の反対を押し切って結婚。やがて、セレブとしての暮らしを満喫する彼女は一族間の確執をあおり、グッチ家での自分の地位を高めブランドを支配しようとする。そんなパトリツィアに嫌気が差したマウリツィオが離婚を決意したことで、危機感を抱いた彼女はある計画を立てる。


らいぐっち2


この週末、91歳のクリント・イーストウッド監督・主演の『クライ・マッチョ』と同じ日に公開されたのが、84歳のリドリー・スコット監督作だということで話題になっていましたが・・・。
とりあえず、老いても150分を魅せる力量を持つリドリー・スコットの熱量には驚かされる。
今回の『ハウス・オブ・グッチ』は、ファミリー・ビジネスの裏側を実話ベースで描いた作品なのですが、私には縁のない高級ブランドのお話なので、そんな事件があったのかと、大変驚きました。

運送会社の社長令嬢で、ブリケツを揺らしてハイヒール姿で出社するパトリツィアは、従業員たちの目を釘付け。会社の経理を担当しながらも、自ら社交的だと言うパトリツィアは、とあるパーティー会場で知り合った、これまた「グッチ」創業者の孫であるボンボンのマウリツィオに一目惚れ。全身からのエロオーラとエロビームを駆使して(汗)、パトリツィアはマウリツィオと仲良くなり、グッチの経営者である父親の反対を押し切って結婚する。

この物語は、世界的に有名なファミリー経営のブランドに嫁入りしたパトリツィアのギラギラした野心を描いた作品なのかな?と思って見たら、少し違った。
裏の無い好人物同士のパトリツィアとマウリツィオの恋愛・結婚はただただ見ていて微笑ましい。
1979年当時の「グッチ」は、創業者4男で、マウリツィオの父親であるロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)と、3男のアルド(アル・パチーノ)が持ち株半分ずつで実権を握っていたのですが、何かと自分の芸術力をアピールしたがるアルドの息子パオロ(ジャレット・レト)が底抜けのアホだと気づいたパトリツィアは、ある意味保身の為に、アルドとパオロを経営陣から失脚させようと策略してしまう。
脱税でアルドを投獄させ、残ったパオロから散々パトリツィアたちは非難される。
時を同じくして、浮気相手と本気になったマウリツィオから離婚を切り出されたパトリツィアは、信頼する占い師ビーナ(サルマ・ハエック)と共に、とんでもない計画を実行に移してしまう。

普通におもろいけど、ビックリするくらいに平坦なドラマのこの映画(爆汗)・・・。
一人息子が社会人として良いスタートを切って軌道に乗り、後は自立して幸せになってほしいと願う私なんかは、息子に対して、“しょうもない変な女と結婚して苦労するなら、独身でいてくれた方がこちらの精神衛生上にも良い”と考えます(汗)・・・。
そういう、家族に新しい血が入る事によって生じる化学反応みたいなものは、とても面白く描かれていたように思います。
だからこそ、飛び道具によって終わるこの映画のお話、最後だけは映画的に浮いて見えたのですが、事実やからね(爆汗)・・・。

[2022年、1月15日、『ハウス・オブ・グッチ』、梅田ブルク7・シアター②にて鑑賞]

らいぐっち