映画レビューランキング
『マダム・ウェブ』をМあまがさきで観るということ。
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大阪の映画好きゾンビまんです。 映画館のスクリーンで映画を観るということ。
解説:ロカルノ映画祭で主演女優賞を受賞した、欲望のままに生きる女性を描いた官能ドラマ。自由奔放なアリスは、女性では珍しい船の機関士。急遽乗船することになった船の乗組員は男ばかりで、しかも船長は訓練生の時に関係を持ったガエルだった。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:ルーシー・ボレト 脚本:クララ・ブリュー/マチルド・ボアスルー 製作総指揮:イザベル・ティル 出演:アリアーヌ・ラベド/メルヴィル・プポー/アンデルシュ・ダニエルセン・リー/ジャン=ルイ・クロック
この作品はソフトオンリーで劇場公開されていないようです。
チラシではなくソフトパッケージなのですが、強烈なデザインですよね。
この映画は、私が先日観たヨルゴス・ランティモス監督の映画『ロブスター』にメイド役で出ていたアリアーヌ・ラベドさんを調べていたら出てきた。
男っていろんなところに首を突っ込むんですが(汗)、上記のような状況の時が一番アニマル化して興奮していると思います。
こういったオーラルなやつは相手にしてもらわないと、自分ではできませんからね(爆汗)……
で、そのアリアーヌさんが紅一点の船の機関士ってアナタ(汗)…
今はラブドールといいますが、昔のダッチワイフ状態になりますよ。海の上で野郎どもに囲まれると。
想像力だけでご飯おかわりできそうな宣材でした。
『トウィンクル・トウィンクル・キラー・カーン』
ウィリアム・ピーター・ブラッティ(『エクソシスト』)が世界の善悪を問う伝説的傑作。
『エクソシスト』の原作・脚本家で映画第3作『エクソシスト3』でメガホンも取ったウィリアム・ピーター・ブラッティの初監督作。原作・製作・脚本・監督を務め、ゴールデン・グローブ賞脚本賞などを受賞するなど高い評価を得た。日本では未公開ながらジャンル分け不可能な異色の人間ドラマとして多くのファンを生んだ傑作。
監督: ウィリアム・ピーター・ブラッティ
撮影: ジェリー・フィッシャー
編集 T・バトル・デイビス、ロベルト・シルヴィ、ピーター・リー・トンプソン
音楽: バリー・デ・ヴォーゾン
出演: ステイシー・キーチ、スコット・ウィルソン、ジェイソン・ミラー、エド・フランダース、ネヴィル・ブランド、ジョージ・ディジェンゾ、モーゼス・ガン、ロバート・ロッジア
製作年: 1980
製作国: アメリカ
上映時間: 118分
画面サイズ: ビスタ
受賞歴: 1981年 ゴールデン・グローブ賞脚本賞受賞/作品賞ノミネート1981年 サターンインターナショナル映画賞脚本賞受賞/最優秀ファンタジー作品ノミネート1980年 Mystfest 男優賞受賞(スコット・ウィルソン)/作品賞ノミネート
これぞカルト映画というか…
恐ろしく退屈なのですが、無茶苦茶クセになる魅力に溢れてました。私、続けて3回見ましたから(汗)…
霧に包まれた古城が舞台の映画です。
あの映画『カッコーの巣の上で』に登場した精神病院みたいなところ。
そこへ軍服姿の精神科医ケーン(ステイシー・キーチ)が赴任してくる。
さっそく患者たちは入れ代わり立ち代わり挨拶代わりにケーンに絡んでくるのですが、特に粘着質でまとわりついてくるのが、元宇宙飛行士で海兵隊大尉のカットショー(スコット・ウィルソン)だった。
カットショーは月へのロケット打ち上げ寸前に発狂して搭乗拒否し、城の施設に送られてきた。
やたらとケーンを挑発するカットショーですが、ケーンに「なぜ月に行きたくなかったのか?」と聞かれても、ふざけて真面目に答えない。
くせ者揃いの患者たちの話にじっと耳を傾けるケーンを描く中盤までは、どこかネジが緩んだ男たちのうだ話を聞かされるだけなので、すんごく退屈なのですが、強面の看守クローバー(ネビル・ブランド)を筆頭に、患者たちを演じているのが、ジェィソン・ミラーにジョー・スピネルにロバート・ロッジアという豪華な面々なので、見ていて飽きない。
で、ケーンの任務とは、そんな患者たちが本当に狂っているのかどうかを見極めるため。
あの映画『カッコーの巣の上で』のジャック・ニコルソンのように、精神異常のふりをしている輩もいますからね。
ところがケーンは患者たちと接するうちに悪夢に悩まされるようになる。
ケーンは「キラー・ケーン」と渾名されてるんですが、「見境なく人を殺すのはベトナムへ行った兄だ」と軍医フェル(エド・フランダース)に打ち明けるのですが…
ショック療法の一環で、患者たちに演劇をやらせようと準備を始めた頃、「神を信じられなくなった」と言い出したカットショーは、ケーンと共に教会へ礼拝に行く。
「先にあんたが死んで天国へ行ったら、俺に知らせてくれないか」と、ケーンに頼むカットショー。
ハイっ、ここからおもいっきりネタバレします。観覧注意で!
実はケーン自身は本当に「キラーカーン」そのものだった。
本当の施設長が兄で、ケーン自身はベトナムで子供を含む大勢を殺した罪の意識から逃れる為に自分を精神科医だと思い込ませて人格を抑え込んでいた。
そんなケーンの告白にショックを受けたカットショーは施設を飛び出し、町の酒場で暴走族にボコボコにされていたが、そこでキラーカーンの正体を現したケーンに救い出される。
施設に帰ったカットショーは、ケーンに宇宙へ行かなかった理由を語るが、それを聞いたケーンはその場で自死していた。
少しスピリチュアルで救いのある?オチ(カットショーの素晴らしい笑顔)で終わる映画なのですが、すんごく深い映画な気がする(超爆)……
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よく悪役で出ていたステイシー・キーチも印象的でしたが、いろんな映画に出ているカットショーを演じたスコット・ウィルソンが良いですね。この人は私が棺桶に入れてほしい映画『夜の大捜査線』の中で、最初にシドニー・ポアチエ演じる黒人刑事に心を開いた若者役から大好きで。
我々日本人は世界中の人々からよく褒められたりしますが、私も含めてこれだけ無宗教な人種も稀。
自分に都合の良い何かを信じて祈ったりしてるとは思いますが、「神様」とか崇めて頼ったりしていない。
そこがいろんな神様を崇めている外国の人たちと宗教観が違うところなのですが…「死後」の解釈も含めて。
少し難解にも思えるこの作品が、超カルト映画になるの、凄く分かる気がしました。
わざわざ映画にしなくても、演劇で十分やんという内容なのに、爪痕はしっかりと残されてしまいます。
凄く説明に困る映画なのです(汗)…間違ってもオススメはしません。『ロブスター』をシネ・リーブル梅田で観るということ。
2024年2月19日、月曜日、シネ・リーブル梅田の様子です。
大阪は雨やったんですが、仕事帰りのちょうどいい時間に映画『ロブスター』の再上映があったので観てきました。
レインポンチョ着て自転車で(汗)…
今回の再上映は千円均一という嬉しい設定でしたが、時間の遅い昨日に鑑賞しなくて良かったと、見終えて心底そう思いましたね(汗)…
解説:アカデミー外国語映画賞ノミネート作「籠の中の乙女」で注目を集めたギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズら豪華キャストを迎えて手がけた、自身初の英語作品。2015年・第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。独身者は身柄を確保されてホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられて森に放たれるという近未来。独り身のデビッドもホテルへと送られるが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出す。デビッドはそこで恋に落ちるが、それは独り者たちのルールに違反する行為だった。
2015年製作/118分/R15+/アイルランド・イギリス・ギリシャ・フランス・オランダ・アメリカ合作
原題:The Lobster
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2016年3月5日
今公開中の新作『哀れなるものたち』が話題のギリシャの映画監督ヨルゴス・ランティモス。
それにリンクして、『ロブスター』と『聖なる鹿殺し』が再公開され、私は見逃していた『ロブスター』を今回運良くスクリーンで見る事ができました。
この映画、私は最初、いつの時代を描いた作品なのかサッパリわからなかったのですが、いろんな紹介文を見るとこの映画の定義は“近未来SF”になってる・・・私的にはまずソコから疑問を抱く(汗)…
結婚歴があるが独身の中年男デヴィッド(コリン・ファレル)が、へんてこりんな「婚活パーティー」みたいな催しに強制参加させられる。主催者(オリビア・コールマン)が盛り上げる超豪華なホテルでのパーティーと、彼らが独身者を獲物として狙う狩りに明け暮れる毎日で、なんと45日以内にパートナーを見つけなければ、人間以外の動物に姿を変えられるという。
デヴィッドは他の動物なら「ロブスターになりたい」と。
このホテルでのルールは変なものばかりで、デヴィッドはある女性とペアになっても、軽い嘘をついたというだけで相手から殺されそうになるから、自分がその相手の女性を始末してしまう羽目に。
モテない滑舌の悪い男(ジョン・C・ライリー)や、相手を見つけ家族を得た足の悪い男(ベン・ウィショー)らとデヴィッドは行動を共にしていたのですが、ある日のトラブルが原因で、独り者たちが隠れ住む森へ逃げ込む。
森ではリーダー(レア・セドゥ)を筆頭にクセのある独身者がコミューンを形成しているのですが、ソコでも細かいへんてこりんなルールがてんこ盛りで。
しかしデヴィッドは、その森で出会った近視の女(レイチェル・ワイズ)とベストマッチ(笑)…
しかし、理想の相手と恋に落ちるという行為は、森では禁じられていた…というお話。
コレ、毎回ひと癖ある語り口で見るものを惑わせ圧倒するヨルゴス・ランティモス監督作の中でも、一番の珍品ちゃいます?
超豪華キャストでマイルールのみで描き切ったこの映画、私は何を伝えたいのか?深いのか浅いのか?サッパリちんぷんかんぷんで(爆汗)…まさか結婚観を描いた作品ではないでしょうに…
感情を押し殺されたようなデヴィッドを演じたコリン・ファレルのキャラ作りも野暮ったいだけやったし(汗)…
ところが、この映画は上記宣材にあるように、カンヌでは賞に輝いている。この作品のどこが審査員たちの心を揺さぶったのかと。
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こういうへんてこりんなエロシーンのある中盤までは、まだ面白かったんやけどね。
このシーンは「入れてない」のですよ(笑)デヴィッドの生殖機能を確認する“朝の素股”(超爆)…
婚活が大変だというのもよくわかる。
正直、書くのにこんなに困った映画も稀。
何を伝えたかったのか?
ラストのデヴィッドの蛮行も、意味があるのかな?
人間が動物に変えられるシーンはありませんが、動物がひどい目に遭うシーンは多々あり。
凄く単純な事を独自の世界観で包みすぎてる気がしましたよ。私はサッパリわかりませんでした。
分かった人がいたら教えてほしいくらい。
SFで割り切って、昭和の映画『ローラーボール』のノリで楽しむのが正解なのかもです。
[2024年2月19日、『ロブスター』、シネ・リーブル梅田①にて鑑賞]『梟フクロウ』をシネマート心斎橋で観るということ。
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今日の私の予定としては、珍しく映画の予定を入れてないから、朝から弟と朝食を買いに行ったくらいで。
ところが私の周りで韓国映画『梟フクロウ』の評判がいいのが気になり始めまして、急遽、観ることに。
お昼前のシネマート心斎橋、映画『梟フクロウ』はお客さん30人ほど。
時代劇だからと敬遠していた『梟フクロウ』、面白かったです。
解説:17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、盲目の目撃者が謎めいた死の真相を暴くため奔走する姿を予測不可能な展開で緊張感たっぷりに描き、韓国で大ヒットを記録したサスペンススリラー。
盲目の天才鍼医ギョンスは病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いている。ある夜、ギョンスは王の子の死を“目撃”してしまったことで、おぞましい真実に直面する事態に。追われる身となった彼は、朝日が昇るまでという限られた時間のなか、謎を暴くため闇を駆けるが……。
「毒戦 BELIEVER」のリュ・ジュンヨルが主人公ギョンスを演じ、「コンフィデンシャル」シリーズのユ・ヘジンが共演。2023年・第59回大鐘賞映画祭で新人監督賞・脚本賞・編集賞、第44回青龍映画賞で新人監督賞・撮影照明賞・編集賞を受賞するなど、同年の韓国国内映画賞で最多受賞を記録した。
2022年製作/118分/G/韓国
原題:The Night Owl
配給:ショウゲート
劇場公開日:2024年2月9日
盲目ながら天才的な鍼の腕前を持つギョンス(リュ・ジュンヨル)がその力量を認められ、宮廷に迎えられるところからお話は始まりますが、作り手が大真面目な人たちなのか、この映画のキモとなる「事件」が起きるまでの描写にすごく時間をかけています。
たった一人の肉親である、幼い弟を残して宮廷に勤め始めたギョンスは、盲目でありながら鋭い感性を押し殺すかのように懸命に生き、官に従える。
しかし、本来なら跡継ぎになる王の継承者が帰還してくると、宮廷内にきな臭い空気が漂い始め、ギョンス立ち合いの施術中に、なんと次期王である息子が亡くなってしまう。
その事件の真実を、一番近くで“目撃”していたギョンスは、死んだ王の家族に真実を告げるのですが、立証が難しく、誠実なギョンスを庇う遺族は逆に投獄されてしまうんですね。
そう、実はギョンスの目は特殊な体質で、暗闇の中でだけわずかに見えるんです。
弟の為に静かに生きようとするギョンスは、そのことを周囲に隠している。
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実は我が息子に王位をまだまだ継がせたくない現職の王が黒幕(つまり息子を殺した)なのですが、弟の為を思う自分を庇ってくれた遺族の為に、あくまでも盲目のギョンスが静かに真相究明の為に暗躍するという展開がスリリングでした。
いかにも悪い政治力が蔓延り、押し切ってしまうクライマックスは胸糞悪いですが、なんとか生き延びたギョンスによる「因果応報」というオチにはスッキリする。
ただこの映画、韓国映画にしてはテンポゆっくりで躍動感に欠けるのと、ギョンスの設定上、画面がとにかく暗すぎる。
コレ、私の当初の計画通りに新世界・国際劇場あたりで見ていたら、何が起こっているのかさっぱりわからんかったと思うから、今回シネマート心斎橋で見て正解でしたね。
私的には粗が凄く目立って見えた作品やったのですが、とても優しいギョンスのキャラに救われた一品でした。
[2024年、2月18日、『梟フクロウ』、シネマート心斎橋②にて鑑賞]『ボーはおそれている』を大阪ステーションシティシネマで観るということ。
2024年2月17日、土曜日、大阪ステーションシティシネマの様子です。
朝から上映時間3時間の『ボーはおそれている』を観てきました。
お客さんは男女比率半々で場内も半分入りでした。チューリップが少し開いてきましたね。
今日は珍しい、お昼に映画を見終えて梅田を歩いていたら、いつもより人出が少なくて、「551」にも並んでいなかったので焼売を買って帰った。
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前売り特典のポストカードです。
解説:「ミッドサマー」「ヘレディタリー 継承」の鬼才アリ・アスター監督と「ジョーカー」「ナポレオン」の名優ホアキン・フェニックスがタッグを組み、怪死した母のもとへ帰省しようとした男が奇想天外な旅に巻き込まれていく姿を描いたスリラー。
日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男ボーは、つい先ほどまで電話で会話していた母が突然、怪死したことを知る。母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこはもう“いつもの日常”ではなかった。その後も奇妙で予想外な出来事が次々と起こり、現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボーの里帰りはいつしか壮大な旅へと変貌していく。
共演は「プロデューサーズ」のネイサン・レイン、「ブリッジ・オブ・スパイ」のエイミー・ライアン、「コロンバス」のパーカー・ポージー、「ドライビング・MISS・デイジー」のパティ・ルポーン。
2023年製作/179分/R15+/アメリカ
原題:Beau Is Afraid
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年2月16日
時代の流れが急だと、人々が感じる「恐怖」の質が変わるようで、今はなんでも解明&論破が主流なので、普通におかしな人間だとか説明のつかない「むちゃぶり」が恐怖の根源になってきている。
そういう説明不足のむちゃぶりで高評価されている現代スリラー映像作家の第一人者、アリ・アスター監督。
映画ファンが彼を手放しで褒めるものだから、調子に乗って3作目の本作ではいきなり説明なしで狂っているのが当たり前の世界観で来ることは予想できたので、私もアタマからそのマッドワールドを楽しもうかと思って対峙してみたら、冒頭から案の定の狂いっぷりで(爆汗)…
セラピストへの訪問を欠かせられないほどの気弱な男ボー(ホアキン・フェニックス)は、夜中にいわれのない苦情で眠れなくなり、母親への訪問時間に寝坊してうろたえている。
すると、母の携帯に出た相手から、「電話のそばでシャンデリアの直撃を食らい頭を粉砕されている死体があるが、君の母親か?」と返されてしまい、ボーはさらに動揺する。
早く母親のもとへ駆け付けたいボーですが、路上にいる殺人鬼に襲われたついでに車に撥ねられ、気が付けば見知らぬ女の子の部屋らしき場所で目覚め、自分を轢いた夫婦の世話になっていた。
丸二日間、意識を亡くしていたボーは、実家から「早く葬儀を済ませたいので帰省せよ」とせっつかされますが、ことごとく彼の望み通りに事が運ばない…というお話。
この作品はザックリ言うと、大きく4つほどのパートに分かれているから、思ったよりも長尺のだるさは感じない。
しかし、アリ・アスター監督のいつものクセなのか、後半に行くほどグダグダになって雑になるから、クライマックスに向かうほどつまらない。
この映画を褒めている人に共通しているのは、アリ・アスター監督の作品は重いスリラーコメディだと(爆汗)…
私が観ている間、クスリとも笑った人は誰もいなかった。
かといって、3時間の間、誰一人トイレに立つ者もいなかったということは、アリ・アスター監督の世界観が観る人を引き付けていることには唸りました。ただ者ではありませんね。
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私が普段魅力を感じない、ホアキン・フェニックスがこの映画では良かったです。
私的には、今回の3時間でアリ・アスター監督のメッキが少し剥がれたのでは?と。おかしな世界観で暴走しすぎて、恐怖の演出がかなり乱暴でしたから。
まあ、私がそう書けば書くほど、世の映画ファンは絶賛してると思いますが(爆汗)…
私から見ればアリ・アスター監督の“コメディセンス”は幼稚すぎる。唯一、私がこの映画で「おっそろしいな~」とビビったのが、ボーが乗るエレベーターの扉の動きでした(笑)……
[2024年2月17日、『ボーはおそれている』、大阪ステーションシティシネマ・スクリーン⑫にて鑑賞]