2024年3月10日、日曜日、シネ・リーブル梅田の様子です。
朝から良いお天気で。
前日は朝に夜にと映画をハシゴしていましたので、のんびり自転車で1本だけ観て帰るというのは楽でしたわ。
映画『アバウト・ライフ』、お客さん20人ほどかな?
こちらは入場特典のポストカードです。
ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、ウィリアム・H・メイシーら豪華キャストが集結し、ニューヨークを舞台に不器用な大人たちの幸せ探しの行方をつづったロマンティックコメディ。
ミシェルは恋人アレンとの結婚を望んでいたが、アレンは煮え切らない態度を続けていた。2人は親たちの経験から結婚生活について学ぶべく、両家顔合わせの食事の席を設けることに。ところが、実はミシェルの父ハワードはアレンの母モニカと、そしてアレンの父サムはミシェルの母グレースと不倫関係にあった。厳しい状況に追い込まれた親たちは、子どもたちに不倫の事実を隠しながらパートナーの愛人と対決を図ろうとするが……。
「パロアルト・ストーリー」のエマ・ロバーツがミシェル、「X-ミッション」のルーク・ブレイシーがアレン、ギアとキートンがミシェルの両親、メイシーとサランドンがアレンの両親をそれぞれ演じた。
2023年製作/95分/G/アメリカ
原題:Maybe I Do
おもいっきり熟年層をターゲットにしたと思われる、この映画のツカミがむちゃくちゃおもろいんです。
古い映画を見て劇場内で涙を流しながら狼狽しているサム(ウィリアム・H・メイシー)の姿に心が共鳴してしまったグレース(ダイアン・キートン)の二人は初対面で意気投合。意気投合しすぎてモーテルの部屋に入る二人は(モーテルの主人に「やめとけ」と言われている熟年カップルの姿がリアル)服を脱ぐまでにも至らず、近所を夜通し散歩し、お互いの心を開放出来たと喜んでいた。
一方、とあるベッドの上で盛んにハワード(リチャード・ギア)にセックスをねだるモニカ(スーザン・サランドン)ですが、ハワードはまったくヤル気がなく、その夜は別れる。
(おっぱいがタレタレで前で結べるんやないか?みたいな超熟女モニカの誘惑を本気で嫌がってるようなリチャード・ギアの芝居もまたリアル)
親友の結婚式に出席しているミシェル(エマ・ロバーツ)は、クライマックスで花嫁の投げたブーケをウケ狙いで横取りした、恋人のアレン(ルーク・ブレイシー)の態度にご立腹。
ところが……
偶然とは恐ろしいもので、それぞれの実家へ帰る若い二人……
ミシェルを出迎えた両親がハワードとグレースで、アレンにアドバイスを送りながら喧嘩している両親が、なんとサムとモニカだった(爆汗)…
若い二人は結婚を意識しながらも、将来に大きな不安を抱えていて、どうしても結婚に踏み切れない。
そんな二人の意思を確かめようと、両家はハワード家で鉢合わせになって、お互いにうろたえるという、大人のラブコメ。
この映画的な奇跡の鉢合わせを描いた作品のテーマとは、「結婚って何?」ということ。
結婚へ不安を募らせ、踏み切れないでいる若いアレンとミシェルに対し、それぞれの両親がダブル不倫になっているという熟年組たちの、「乗り越えてはきた」結婚観の違いがおもろい。
長く続いているご夫婦の方ならみなさん同じだと思うのですが、結婚生活の長続きの秘訣って「忍耐」あるのみ(爆汗)…
子育てが加わると、特に夫婦は親になる過程でいろんなモノを犠牲にしたりなんかする。
私はそんなことは覚悟の上で結婚していますから、家庭が円満なら不満はないのですが、還暦近い年齢を迎えると、異性として意識されない自分に猛烈なショックをおぼえるものですよ。この映画の熟年夫婦たちもソコに隙間風が吹いて少しうろたえている。
この映画の熟年4人はきっちり話し合いで片を付けていたところが偉い!
私的にこの映画で良かったところは、若い二人を演じた役者が良かった。
ミシェルを演じたエマ・ロバーツは先日観た『マダム・ウェブ』でも頑張っていましたが、SFアクション『ナーヴ』から応援してきた女優さんなので、最近の活躍は嬉しい。
『ハクソーリッジ』など、アクション映画で注目されてきたルーク・ブレイシーがアレンを演じていたのも、イメチェンですごく良かった。
あと、スーザン・サランドンも頑張ってましたが、どこから見てもお婆さんのようなダイアン・キートンに60歳は無理があった(汗)…
私は結婚って、「誰と人生を共に歩むか」が基本やと思っているので、中身に失望している暇がなかったですね(笑)……
[2024年3月10日、『アバウト・ライフ幸せの選択肢』、シネ・リーブル梅田④にて鑑賞]
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